削りたい!

1月に入ってから、気が向くと診療室に来ては、先生方の治療中の様子やスタッフたちの動きを見ているようになった弟。
ボ〜ッとしていても先に進まないので、来始めた頃に対合の石膏流しをさせてみた。石膏と水の適度な量の把握がまだ出来ないことと、流し方がまだ少し雑だったが、それなりの成果物だったらしい。これを続けていき、勘を取り戻して行ければと思っているのだが、多分、本人としては、石膏流しはお気に召さぬのだろう。「削りたい!」と事あるごとに言う。しかしスタッフたちが作ってくれた模型のみを削る事しか今の段階では無理だし、それは診療時間内には出来ない事である。それをまず理解出来ておらず、とにかく自分のやりたいことをやらせてほしいと切望する。それは今の時間には出来ないと言うと、その場は納得するも、その後、不機嫌な様子となる。まるで子どもだ。
そしてここ数日は2時間弱で診療室からいなくなる。「眠い」のだと言う。石膏流しもしなければ、他にやるべきことも見つけられず、先生方の治療風景をポケットに手を突っ込んで見ているだけ。ポケットに手を突っ込んでとは何事ぞ!と手を叩いては出させるのだが、すぐに直らないものである。心持ちの問題なのかと思っていたが、パパ曰く「それは院長先生だからじゃないの」と。ならばと「真摯に倣いなさい!」と口を酸っぱくして言っても伝わらない。脳疾患患者だから仕方がないとは言え、私の気持ちが折れそうになる。どう導くべきであろうか?
母は事あるごとにメモしなさいと弟に言っているらしいのだが、本人にその意識がないのと、書くことが脳的に負担になるのであろう。自主的に書くことはない。筆記具を持っての書く動作が負担ならば、スマホのスケジュールアプリを使っての管理なら、もう少し簡単に出来るはずなので、そちらを利用するように誘導すればいいのだが、私も日々の仕事に追われていて、スマホのアプリの確認が出来ないのが現実である。ましてや彼のスマホはAndroid。苦手意識が先に経ってしまう。実はLINEアプリも随分経ってから、新しいスマホにダウンロードしたくらいなので(-。-;

少し方向性を変えるべきなのだろう。
焦らずゆっくり考えよう。

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