「あれ?」
と代診の先生とチーフが気がついた。
滅菌してあると思い、殺菌庫に入っていたセットが滅菌されていない。
インジケーターテープの色が変わっていないので、それが分かった。
多種多様な形になる滅菌パックそれぞれにインジケーターテープを貼ることにしたのは、以前、同じように滅菌していないと思われるものが殺菌庫に入っていたからである。
落ちがないようにインジケーターテープを貼る。
そうしているにも関わらず、今回、また未滅菌のものが殺菌庫に入れてあった。
そう言えば、午前中にインジケーターテープの色が変わってないなぁ〜と、うすぼんやり思いながら、インジケーターテープ貼ってたわ!(これはワタシの仕事)とチーフに告げた。
これさえ貼ってれば大丈夫との慢心が今回のミスを生んだ。
さてココで一工夫。
未滅菌であることが一目で分かれば良いのだ! とスタッフたちが考えてくれた。
『未』の文字が貼られた箱が用意された。
これで上手くいけば良い。
皆の工夫に感謝。
ところで今回、弟に雷を落としたのだが、これは弟のことを思ってではなく、患者さんのことを思ってのことであると伝えた。
弟に響いたかどうかは解らないが……。
弟が任されている下仕事は、患者さんの治療に使われるものを準備する段階である。
弟には納得がいかない仕事なのかもしれないが、重要な仕事である。
ココがちゃんとされていないと大変なのだ。
それを弟はわかっているのであろうか?
いずれにしても、どんな仕事でも全てが必要であり、大切なのだ。
そう意識しながら仕事をしてほしい。
そして卑下しないでほしい。
オレは……と思っているのであろうが、そこがまず間違いである。
そう心の中で思いながらの、本日午前の落雷であった。
多分、ミスったのは昨日の午後であろう。
ワタシが落雷した後だ。
やる気が失せたのかもしれない。
そしてワタシの午前の落雷も響いていないであろう。
どう導くべきか。
でもワタシの言葉は弟には決して響かない。
そこを踏まえて考える。
そんな水曜昼。
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