歯科治療ではファイルやリーマーと呼ばれるものを根管治療で使う。
HやK、R Tなど先端部分の形状の別があり、太さの別で番号がふってあり、長さも各種ある。
根管治療の時に使やすくするために、順列でファイルボックスに収めてある。
使ったファイルなどは滅菌処理をする。
その下仕事は弟の仕事である。
ところが高次脳機能障害のせいで、これが上手くいかない。
滅菌器に使ったファイルが入っているのに、ファイルボックスに隙間があると、そこを埋めようと、新しいファイルを取り出して、埋め込んでしまっていたのだ。
案の定、前のファイルは余分となる。
しかもファイルボックス内は順列が間違っていることが多々ある。
太さの番号と、長さを見れば、一目瞭然なのだが、太さ長さを見ずで整理したり、補充したりしているようだ。
目が見えないのか?
それとも番号が解っていないのか?
急がされると、プチパニック状態となり、いい加減にやってしまうのか?
時々によって、理由は違うのかもしれないが、いずれにしても弟が間違って整理していることは疑いようがない。
これについて、どうしたらいいのかをスタッフたちが知恵を絞って、あれこれ対策を講じてくれた。
果たして、今後、上手く行ってくれるであろうか?
弟は、基本、下と判断している人の言うことを聞かない。
これは『先生』と呼ばれ続けたこと(今でも呼ばれている)の弊害ではないかと、パパとワタシは思っている。
この歯科医院ではてっぺんなのだ。
実は裸の王様なのだが……。
ファイルについては、ワタシが工夫して、長さと太さ、そして種別が一目で解るようにしておいた。
ところがその工夫を見ようとはしない。
一生懸命、上からだけ見て探す。
横から見れば、シールで記してあるのに……。
「こっちから見るの」
と言うと、むくれる。
「そんなもの見んでも解っとるわ!」
なのであろう。
でも解っていないのだ。
だから工夫したのに、伝わらない。
果たして、どうしたら伝わるのだろうか?
やはりワタシ(弟にとってワタシは最下位らしい)の進言はダメなようだ。
ここはスタッフたちにおんぶにだっこでお任せしきっちゃおう。
そんな金曜朝。
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