農閑期。

面白いもので、農繁期が終わると
「そう言えば、歯が〜」
で予約が入り出す。
機械化が進んでいるとは言え、やはり人力も必要な訳で、そういうことになるらしい。
でもね。
歯の不具合は農繁期、農閑期関係なく予約してください。
小忙しいのかもしれないが……。

今朝、ワタシが出勤しても、まだ弟は釣り銭勘定途中だった。
いつもは終わっている時間なのに……。
金種表を手に
「おかしい」
と言っている。
500円少ないそうだ。
昨晩、釣り銭を入れる際に、そんな意地悪はしていないのだが……。
サクッと計算するとやはり500円足りない。
あれ？
と思って、よくよく見ると、小銭入れの下に500円玉が一枚ポツンッと落ちていた。
多分、500円玉を入れるときに落としたのであろう。
「ここにあるよ」
で解決。
そんなものである。
まぁ深くは突っ込まず。
「ちゃんと丁寧に置くように」
とだけ言って去った。

でも釣り銭勘定を弟の役目にした当初に比べれば、断然早くなったし、正確になった。
時間はかかるが、与えられた仕事はこなせるのだ。
単純作業ではあるが、いつも言っている通り、全ての仕事は単純作業の積み重ねである。
それをどう積み重ねていくかなのだ。
ただし高次脳機能障害であるから、それをまず考慮して、積み重ねていかねばならない。
しかも悪いことに、彼は自信満々なのだ。
それを潰そうとして、より一層自信満々になった感があるのは否めない。
しかもスタッフからミスを指摘されると
「俺じゃない」
と逃げる。
ってか多分、本当に自分じゃないと思い込んでいる。
さてさて……。

試行錯誤はずっと続く。

そしてワタシはもっと先を見据えて、事を進める。

そう言えば、連絡入れなきゃ。
こちらから動かないと動いてくれない。

そんな水曜午後。