仕事でも日常生活においても、予測して行動することが求められる。
先を見る目である。
弟は高次脳機能障害となることで、この予測する力が落ちた。
例えば、車の運転をしていて、3台先にブレーキを踏んだ車がいるのを見たとする。
速度が遅くなるのは『予測』できる。
アクセルを緩める。
そうすることで無駄なブレーキングを回避できる。
仕事でもプライベートでも、優先順位を決める場合やスケジュール管理にも『予測』は必要になってくる。
ただしこの『予測』は、ある意味、ワタシが外部装置となれば、解決できる場面も多々ある。
つまりはナビゲーションである。
それは健常者であっても同じではないだろうか。
経験値が浅い人にとって、ナビゲーションたる人が側にいることは、今後の仕事の流れを身につけていくのに適当である。
ただし健常者ならば1週間もあれば、出来るようになることが、弟は1ヶ月経っても出来ない場合が多い。
否、出来る日もあれば、出来ない日もあるというのが正しいかもしれない。
そう言えば……。
さっき弟がスマホを持って、執務室に入ってきたのだが、歯科医師会より緊急の連絡事項があったようだ。
その緊急の連絡事項があったのが金曜日の15時前。
報告締め切りが月曜日つまり今日となっている。
金曜にきっちりワタシに報告してくれれば、ある程度、対応できたことなのだが、月曜の今となっては遅すぎる。
まましかし、どうしようもないし、思うようには動けないし、イレギュラーな提案なので、これについてはスルーすることとする。
いずれにしてもワタシへの報告が弟から入らないことには、動けないのが実情である。
致し方なかろう。
どうしても〜な事項については、会長さんから直電が入るから、これはどうしても〜な部類ではないと理解している。
各方面いろいろと右往左往しているのが見受けられる。
しかしながら、以前は、こういったスマホへの連絡事項があったよ〜連絡もなかったのだ。
ワタシが散々こき下ろしたからであろうが……。
『予測』とはまた違ったものではあるが、地味に能力は上がっているのだ。
さて次はどんな手を使いましょうか。
そんな月曜正午。
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