弟は生き物が苦手だ。
うちの蘭丸もフアリも苦手。
ソニックに至っては
「噛まれた」
と言っていた。
確かに甘く噛んだかもしれんし、子どもを連れてきた時に、ソニックにBOWWOWされて、子どもが弟に抱きついて助けを求めていたこともあった。
ソニックがいるから
「まだ上がるな!」
との言葉を聞かずに、どんどん上がってきてしまったからだが。
相手から見れば、来るって分かっているのだから、早くどこかへ移動しとけってことになるだろうから、こちらが悪いのであろう。
アスカには会ったことあるのかな?
そんな弟の住処の2階に上がる外階段が今、ツバメの楽園と化している。
昨年に巣がひとつ作られて、それは一旦撤去したのだが、今年も作られていた。
そして成鳥が何羽も羽を休めている。
風が入ってこないから、居心地がいいのであろう。
数日前までヒナが数羽鳴いていた。
がしかし、昨日、ふと気がつくとヒナの様子が見受けられない。
今朝……。
裏玄関前にヒナが1羽亡くなっていた。
弟に聞いたら
「落ちていたから」
と言う。
「土に埋めたの?」
と聞くと
「うん」
と答えたが、道具もないし、埋められるはずはない。
土の上に無造作にほかったのだと思われる。
よくよくスタッフが聞くと、生き物好きなワタシからすれば、怒り心頭なことを口にした。
「お前は!」
とスタッフの前だが、思いっきり罵った。
言葉として書き起こすのも、腹が立つ。
その後、亡くなっていたヒナたちをスタッフたちが、ちゃんと土に埋めてくれた。
なぜ同じ環境で育った姉弟なのに、こうまで生き物に対する意識が違うのであろうか?
「子ども返りするから」
と、弟のくも膜下出血の術後すぐに、とある歯科医師に言われたことがある。
「でもそれは一時的なことだから」
と言ってくださったが、どうやら弟は一時的ではないらしい。
弟の行動の7割は子どものようである。
悪いことに、その自覚はない。
それを自覚しなければ、再生はないと思う。
いずれにしても本格的な再生は難しいであろう。
それはもう何年も前に覚悟している。
そしてそれを見据えての、ワタシの動きがある。
どう実になるかは、まだ不確実ではあるが……。
そんな火曜午前。
コメント