糸の感触と、ジャージャー音が心地よくて、月1回だけだが、200キロ弱を往復している。
手編みはチビの頃からやっているが、編み機は母がやっていたのが記憶の片隅に残っているだけで、自分自身では扱ったことがなかった。
義母は独身時代に編み機を生業として、人にも教えていたと聞いたことがあったし、母は編み物師範(編み機の師範ではないけれど)である。
年齢を経ても、編み機なら楽しめるのでは? と思い、2年前から習おうと思っていた。
ところで〜の〜コロナ禍(汗)。
ずっと機会を失っていた。
先日、ふと見ると2月の木曜日にニット会の開催予定がUPされていた。
習っておかねば! と予約。
義母は認知症が日に日にひどくなっている。
もしかしたらあのジャージャー音を聞けば、少しは速度を遅くできるのでは? と思っての、片道200キロ。
実はその日のらんフア地方は雪マークだったが、この機会を逃すといつになるのやら〜で強行突破(笑)。
行って正解だった!
その日は午後の2時間のみで基本を習っただけだったが、その後の3月、4月で簡単なカーディガンを編んでいる。
来月は始末を教えてもらうことになっている。
ヤクの毛糸で編んでおり、最終的に絨毛するため、始末は緩めにせねばならないそうだ。
実はワタシ、編み手が非常にキツい。
自覚があるから、始末も教えていただきながらが適当であろうと判断した。
意に反して、義母の認知症は速度を緩めることなく、進んでいる。
ジャージャー音は聞かせてあげられないかもしれない。
もっと早くにワタシが編み機に興味を持っていればと悔やまれる。
編み機にしろ手編みにしろ、編み物は再生ができる。
それが良いところである。
もし編み方に失敗があっても、解けば良いのだ。
編みを失敗した時のリカバリーが出来る様になっていれば良いのだ。
2月、3月は自身でリカバリーが出来ずで、頭を抱えるばかりだった。
スタッフの皆さんのおかげでなんとか、編み進めていけた。
その後、今、編んでいるカーディガンの4分の1サイズのレシピをもらって、練習を重ねることで、少しはリカバリー出来るようになってきた。
それでもまだまだで、今月もえぇ〜(滝汗)っと思うことが数点あった。
要は集中力の欠如なんだが……。
自分自身でレシピを作って、今、家にある毛糸で編めるようになれば、いつでもジャージャー音を聞かせてあげられるんだよなぁ。
そう思つつ、ガサゴソと毛糸を触る。
そんな金曜夜。
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