途中。

途中。

歯科医院の下仕事をしている弟は、この仕事が不満らしい。
確かに歯科医師ではあるが、高次脳機能障害となってからは、治療は一切やっていない。
やれないのが本当のところである。
それなのに弟はできると信じて疑わないし、治療の方が楽だと言う始末(スタッフたち談)。
そんな弟は今日の午前中に、メスの刃をホルダーから外す時に、割ってしまい、床に落として行方不明にした。
それを知らないスタッフたちから、あれこれ指示が入り、床に落ちたメスの刃の片割れを探すのを止めて、それに対応。
そしてメスの刃が落ちていることをスタッフたちに告げずに、ひとりで探そうとする。
目が多ければ、多いほど見つかる確率も高いのに……。
自身の失敗を隠そうとする。
怒られると思っているのか?
怒るよりまず危険が先なんだが……。
皆で探して見つかったそうだが、言わずでいたら、スタッフたちが危ない目に遭うのだと言うことが理解できないようだ。

さてさて。

危険な仕事はさせないようにすべきなのかもしれない。
元々左利きで、くも膜下出血の箇所が左側なので、右があまり上手く使えなくなったため、左手でばかり作業をしようとする。
右手を添えることもほぼない。
だからミスが起こりがちになる。
それをワタシが伝えても伝わらない。
やはりココはOT(作業療法士)さんの力を借りるべきであろう。
右手を添えることを覚えさせる。
そうすれば作業性の上がるのではないかと見ている。
OT(作業療法士)さんは木曜日にいらっしゃるため、ワタシとのやりとりがない。
その辺りも変えていかねばと思っている。

午前の診療が終わった後、そんな弟に、下仕事のひとつである「セット物の袋詰め、滅菌の作業をしなさい」と指示したのに、袋詰めする下準備だけして、お昼ごはんを食べに2階に上がっていってしまった。
チーフ歯科衛生士とふたりで「なぜ?」と頭を傾げた。
月曜日である今日は、母がこちらに来て、ワタシが作ってきたお弁当を弟と一緒に食べる日なので、2階の鍵が空いていないと母が入れないと思ったのであろうか?
否、そうじゃないな。
多分、お腹が空いたのであろう。
「お昼ごはんを食べ終えて、降りてきて、もしすぐ作業をしなかったら、するように指示しとくね」とチーフには伝えたが、果たして、どう動くか楽しみである。

相変わらずな弟にどう対応すべきかと思い悩む月曜午前。

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