やらせてみるか。

高次脳機能障害

木曜日に歩いて10分ほどの総合病院へ行き、定期検診後、薬をもらってきた弟。
そのお薬がワタシの手元に来ていなかったので
「薬は?」
と朝一でただしたら、指を立てて上を示す。
2階の居間に置きっぱなしってことだね。
「こっちへ持ってくること」
と言うと口をとんがらすので
「自分で出来るの?」
と問うと
「出来る」
と返してきた。
果たして本当に出来るのであろうか?
今は、小さなチャック付きビニール袋に日付を記入したものを10日分と薬を10日分、ケースに入れて渡して、弟自身が薬を切り分けて、1日分ずつ袋づめしている。
この日付を記入したチャック付きビニール袋が肝なのだが、それを弟は理解していないのだと思われる。
日付まで自分で入れれるのならば、それは自分で出来るってことになる。
しかし高次脳機能障害でありゲルストマン症候群でもある弟が、誰のサポートもなしで、そこまで出来るとは思えない。
出来るのであればやってみろ! だが、糖尿病をはじめ成人病の宝庫である弟の薬は、欠かすことなく飲むのが基本だ。
飲むのは日に1回でいいのが、ある意味、助けにはなるが、忘れてしまい、1日何度も服用してしまう可能性もある。
リハビリのために入院した病院で、これをしてしまって、1日3回の投薬が1日1回になったのだ。
自宅療養がはじまり、視覚で理解できればと思い、日付を記入したチャック付きビニール袋を用意するようにしたのだ。
最初はワタシが袋づめしていた。
ココ1年ほどは弟に袋づめさせている。
薬の切り分けもココ半年ほど弟にさせるようにした。
徐々にレベルを上げてはいる。
今の段階で、弟自身で何のサポートもなしで出来るとは思えない。
本人はなんでも出来ると思い込んでいるのかもしれないが、皆のサポートがあってのことである。
それをちゃんと理解して生活なり、仕事なりしているのかと今朝も説教タイムとなってしまった。
しかし、頑固に自分で出来ると言うのだから、任せてみるかと密林で1週間の薬を収納できるケースをポチッた。
できなければそれは仕方がない。
弟自身の身体が悲鳴を上げるだけである。
自業自得ってことで……。

姉は冷たいのだ。

そんな金曜朝。

しゃん

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白茶たちと楽しい毎日♪ 柑橘系黄色なNEW Kangoo乗り、くも膜下出血で高次脳機能障害となった弟のリハビリに向き合っています。 Sonic ver.m 2002.9.14〜2017.7.8 アスカ 2006.3.28〜2021.3.27 蘭丸 2015.2.7〜 HUALI 2010.6.18〜

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