五千円札。

五千円札。

コロナ禍にあって、ネットでの買い物が増えて、現金を使っての買い物も少なくなり、現金支払いのみの弟歯科医院の釣り銭の中で五千円札の在庫が少なくなってきた。
銀行の窓口で金種指定して引き出せば良いのだが……。
以前は近所の信用金庫に両替機があり、それを便利に使わせてもらっていたが、2年ほど前に撤去されてしまった。
そう言えば、メインバンクの両替機も先日、なくなっていた。
どこも両替は窓口オンリーになったのだろうか?
病前の弟は、ひとりで経理のこともやっており、倒れる前にワタシに
「なんで俺が両替しに行かなあかんのや」
と愚痴っていた。
その時に、ちゃんと気がついて、負担を少しでも取り去ってあげれば良かった。
いろいろなことが大きく肩に乗りかかっていたのだろう。
比較的近くにいたのに、何も気がついてあげられなかった。
情けない姉だよ。
パパも言っていたが、その気がついてあげられなかった時間を弟のために使いなさいと空から言われているんだろう。

そんな弟は、リハビリの診療所から、運動しなさいと言われているのだが、ここのところの寒さで散歩をやめているようだ。
歩くことは脳にとって良い刺激になるのに、残念でならない。
昼間の暖かい時間で良いのだから、少し長い散歩をすればいいのに。
しかし言ったところで聞きはしない。
信頼しているSTさんの言っていることも聞けないのだから。
弟自身がやらねばと思うまで、待つしか仕方がないのであろう。

さて今週が終わると、年末年始の長い休暇に入る。
ワタシには直接言わないが、長すぎると思っているようだ。
仕方がないんだよ。
人様に任せているのだから。
悔しいのなら、自身で少しでも治療ができるようになれと、常々言ってきたが、弟の脳がワタシの言葉は記号としか受け止められないようだ。
長い説教が常になってしまっているからねぇ。
短いセンテンス、ゆっくりとした口調、弟の言葉を待つ。
ワタシがそうなれるまで、まだ先は長そうだ。

そんな日曜夜。

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