口癖。

高次脳機能障害

「困ったなぁ」というのが弟の口癖である。
確かに困ったことであるが、この口癖、聞き覚えがあるなと思っていたら、父の口癖であった。
しかし本当に困っている人は、その言葉は出てこないものだと私は思っている。自身に現実味がないから「困ったなぁ」との言葉となって出てくるのではないかと。
そんなこと言っているより、身体を動かせ!頭をぐるぐる働かせろ!と発破をかけているのだが、効果は薄い。
効果は薄いのは、出来る気になっているのが一因なので、それを木っ端微塵に砕いていかねばなのだが、現実問題として、治療はさせる訳にはいかないので、さてどう現実を味合わせるべきなのかを思案中である。
治療は出来るが、言葉が出ないので、無理だと思っているようだが、まず自主性がないこと、順序だった思考が出来ないこと、数字の概念が抜け落ちていること、これらを併せ持っている時点でアウトであると私は見ている。
本人がなぜ治療が出来ると思い込んでいるのかは不明だが、多分、代診の先生の手元を見ていて、出来るつもりになっているだけであろう。先生方は患者さんの患部を診て、治療方針を決めて、治療に取り掛かる。その治療方針を決めることが出来るのか?そして治療を順序立てて執り行うことが出来るのか?そう聞いたこともあるが、本人は出来ると言って譲らない。
車の運転に関しても、人が運転している横にいて、その人の運転動作だけを見て、出来ると思っているが、動作だけを真似るのなら子どもでも出来るであろうが、その中に道路状況、障害物の有無、車や人の動きなどを確認しながら、運転しているのだということは分かっているのか?と何度も聞いたが、それについての返事はなかった。治療に関してもこれと同じことである。私は歯科医ではないが、レセプトコンピューターの動きさえも理解出来ない今の弟が、治療を進められるとは思えない。
本当に大丈夫と思えるまでは、嫌われ者に徹して、断固阻止していくつもりである。

アイキャッチ画像は、スタッフにサポートしてもらいながら、スケーリングをする弟。スケーリングは様になってきている。ただしサポートは必至である。

しゃん

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白茶たちと楽しい毎日♪ 柑橘系黄色なNEW Kangoo乗り、くも膜下出血で高次脳機能障害となった弟のリハビリに向き合っています。 Sonic ver.m 2002.9.14〜2017.7.8 アスカ 2006.3.28〜2021.3.27 蘭丸 2015.2.7〜 HUALI 2010.6.18〜

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