目が疲れている。
ワタシは目薬を自分でさせない。
いつからそうなのかは記憶にない。
確か中学生の時はさせたはずである。
ある日、突然、目に迫ってくる目薬が怖くなった。
誰にでも、ひとつやふたつは出来ないこと、苦手なことがあるはずである。
弟が持つこととなった高次脳機能障害とゲルストマン症候群もそんなことのひとつなのである。
それとどう向き合うかである。
ワタシの目薬さす時は、パパにお願いしている。
寝っ転がって、目をしっかり指で開けきっておき、そこへパパが目薬をさす。
昨晩も目が霞んでしまい、仕事にならなかったので
「お願いします」
と目薬を差し出した。
さて午前中の弟は仕事がどうも手につかなかったようだ。
滅菌していないセット物を並べてしまう始末だったし、スタッフの指示にも動きがかなり鈍かった。
滅菌したかどうかを、きっちり確認するべく、滅菌袋にインジケーターシールを貼ることにしたのだが、ギリギリの人数で回している状態であり、弟のサポートもしてもらわねばなので、この手間をスタッフに頼むことができない。
自動的にワタシの仕事となった。
最初、袋内部に貼っていたのだが、よくよく考えたら、滅菌したってことがわかればいいのだから、袋の外側でも問題ないことに気がついた。
(本来の使い方は『袋内部に貼る』なんですがね。)
こうやって皆の創意工夫があって、弟の仕事はなんとか流れているのである。
それを彼は気がついていない。
気がつかせるべきかもしれないが、短期記憶が怪しいので、どう責めるかが問題となる。
周囲が手厚くサポートして、やっとまともに仕事が出来ているんだってことに、いつ気がつくのやら。
さ〜午後もインジケーターシール貼りが待っている(笑)。
そんな水曜午前。
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