毎日記入しておけばいいのに。
と思った朝。
月末なので、弟に来月分のお金を渡そうと思い
「金銭出納帳とお財布、そしてレシートを持ってくること」
と伝えたが、一向に持ってこない。
「どうしたの?」
と催促しに行くと、スマホを見ている。
「持ってこないと!」
と再度催促する。
ところが、ワタシのところへ持ってくるのかと思えば、居住空間から持ってきて、院長室でレシートを見ながら、金銭出納帳に書き込んでいる。
いつから書いてなかったんだ?
と思い、チラッと見ると、どうやら2週間ほど書いていなかった模様。
暇なんだからやっとけよ!
とイラッとしつつ、待っているのだが、これを打っている間にも持ってこない。
いつまでかかっとるんだ〜!
ではあるが、多分途中で止めて他のことをしているんだろう。
持ってこないと来月分のお金は手に入らないんだが……。
実は先月は年末ってこともあり、ワタシがバタバタしたため、金銭出納帳を見ずで、お金を渡してしまっていた。
だからそれでいいと思ったのかもしれないが、今月からはちゃんとチェックして渡す予定である。
イレギュラーなことを挟んではいけないんだなぁ〜と再確認。
こちらが忙しくても、ちゃんと時間を作って、常に同じことを繰り返さねばならない。
それが高次脳機能障害となった弟との付き合い方の基本である。
そしてやっと金銭出納帳とレシート、お財布を持参したお昼。
金銭出納帳を見て??? な記入を発見。
弟、コンビニでの買い物はカードにチャージして、そこから出しているのだが、チャージした金額を書くのではなく、カードに残っている金額を収入に書き込んでいた。
しかも1月に渡したはずのお金が3分の2しか記入されておらずだ。
これでは残高が合うはずもなし。
金銭出納帳をつけ始めた当初は、とにかくレシートの金額を記入して可視化させるが目的であった。
ケチな弟にはこの方法が良いリハビリになるであろうと言うのがパパの意見だったし。
だからカードにチャージしても、月末でチャージ残高と財布の中身を足して、残高が合えば良いとワタシは思っていたのだが、どうやら弟は理解し切れていなかったらしい。
経理畑の人間との差なのかもしれないが……。
否、やはり言語障害のせいか?
言語障害とは、言葉だけでなく数字の概念もなくなる。
だから日々数字を見て、数字の概念を少しでも取り戻せるようにさせたいがことの起こりではあるのだが。
とにかく試行錯誤しながら、弟の合うようにしていかねばならない。
そんな月曜午後。
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