代診の先生と4月からの打ち合わせをしている後ろで、じっと耳をそばだてている弟がいた。
しかし現実の把握ができているとは思い難い様子である。
実は、今まで代診の先生2名で回してきたが、この3月末でお一人お辞めになることとなり、現在、各方面へ連絡をとって、新たな人材を募っている最中である。
もう少し早く動いていれば、状況も変わったのかもしれないが、何せ片田舎の歯科医院。
立地条件は悪くない(スーパーに囲まれている)とは思うが、地域性が……と若干の不安あり。
歯科医院を閉める選択肢を代診の先生おひとりからは示唆されているのだが、弟の今後を考えると、あと数年は続けたいのが本音である。
ワタシに、弟を気楽に養えるぐらいの経済力があれば別だが、そんなに豊かじゃない。
さてどうする?
と思い悩む日々である。
ここ数ヶ月、これの繰り返しなのだ。
気が変にならないだけ不思議だと自分でも思う。
ことあるごとに涙は出るし、胃もキリキリするが、気は保っていられる。
周囲の皆のおかげである。
もちろんパパも含めてである。
ある日、「強くなりたい」とパパにLINEを送ったら「強くなる必要はない」と返ってきた。
それだけで涙してしまうほど、涙もろくなっている。
涙したところで、何も変わらない。
だったら泣くな!だが、気を保っていられるのは、涙しているからなのだろう。
女の武器使いやがってと思われるかもだが、そんなもの通用するほど若くはない。
そんなワタシの思いを知ってか知らぬかだが、弟は自分が与えられた仕事の評価をスタッフの皆にしてもらっており、相変わらず×や△が多い事実を突きつけると「やっている!」と口を尖らせる。
「何がダメだったか聞け」と指示するも、聞かない。
だから何も進歩はない。
それでヨシと思っているのか、それともイヂワルされていると思っているのかは判らないが……。
いずれにしても、彼の心情に変化がないことには、これから先は望めないと思っている。
さてどう導こうか?!
パパと日々、頭を悩ませつつ、もしかしたら4月からの体制変化が、良い刺激になるのではと考え、新たな動きを加えようとパパから提案があった。
これが吉となればヨシ。
凶となれば、また考える。
素人なのだから、そうやって走っていくしかない。
どこまで走れるだろうか?!
気力体力をミシミシとつけていくしかないね。
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