真面目。

真面目。

朝、弟の歯科医院に到着して、まだ鍵が開いていなかったので、開けて入ってみると、院長室の雨戸が閉めてあった。
「はて?」
と思い、雨戸を開けて、さらに網戸にして、換気をする。
どうやらGWのお休みに入る前に、チーフ歯科衛生士から
「先生、院長室の雨戸閉めてくださいね」
と言われたことが、頭の片隅にあったらしく、お休みの前には雨戸を閉めなければいけないと思ったようだ。
「なぜ閉めたの?」
のワタシの問いには一切答えようとしないから、あくまでも想像の範囲ではあるが……。

ずっと強権政治を続けていたので、弟はワタシの言うことは全く聞かない。
ワタシも必要以上の声かけはしない。
これが良いのか悪いのかは、後になってからじゃないとわからないだろうが、今の弟とワタシにとっては、これが心地よい。

病前から言葉が少なく、自分の意見をあまり言わなかった。
ただし批判精神が旺盛で(これは父の血であろう)、他人の悪い面や、間違いには厳しかった。
言葉が少ないから、院内には弟が書いたものがバシバシ貼ってあった。
受付で間違いがあれば、デカデカと書いた紙が貼ってあって、夕方から応援で受付業務をしに来ていたワタシは、その当時、唖然としたものだ。

ずっと上から見ていた自分が、姉の下になっている現実が嫌なのかもしれない。

ワタシは上であろうが、下であろうがどっちでもいいんだが、とにかく弟を歯科医師に戻そうと走り続けたあまりの強権政治だったので、その目的が変わった今は、強権政治を続けようとは思わない。

これが本音である。

でも今朝の雨戸の一件で、真面目な一面もあるのだと知ったことで、少しまた方向性を変えてもいいのかもしれないと思った。

いろんな道があってもいいんじゃないかと……。

そんなことを思った月曜の朝。

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