理解できない。

理解できない。

仕事の終わりには、釣り銭を入れた袋を弟へ渡すのが決まりになっている。
今月の火金土の終わりはワタシひとりで作業をしなければなので、どうしても釣り銭を入れた袋を弟へ渡すのが遅くなる。
昨日も然りである。
ところが弟は自身の仕事の区切りがついたら、それが自分の手元に来てないのも気にせずに、2階の居住空間へ上がって行こうとした。
実はその前に弟の仕事としていることに不備があって、一雷を落とした後だった。
それに不満があったのかもしれないが……。
ままそれならそれでよし。
「もう釣り銭の勘定はしたくないんやね」
で話は終わった。
ってことで、今朝は例え医院の勝手口が空いてなくても知らんふりをして、釣り銭は自分で入れておこうと決めて、出勤してきた。
7時に到着したが、やはり医院の勝手口は開いておらず、弟は7時15分ぐらいに診療室へ来て、院長室にて、ST(言語聴覚士)さんから出ている宿題を真剣にやっていた。
釣り銭勘定のことは、全く頭にないようだ。
この宿題が曲者で、これは必ずやらねばならないらしい。
どんなことを差し置いてもである。
確かに良いことではあるのだが、やっていることと言えば、電卓を使っての四則計算が主であり、本来ならば筆算でやれることである。
それを延々とやっている。
それが高次脳機能障害ってものであるのだから、致し方がないのだが、いつもその宿題を見るたびに、それをやることでの達成感がもしかしたら、邪魔をしているところもあるのでは!? と素人は思う。

歯科医師としての復帰はほぼ望めないことを、しっかり伝えるべく、今朝は昨日に引き続き説教タイムを取り入れてみたのだが、響かない。
しかも間違って受け止められたことがあって、軌道修正が必至である。

軌道修正したいのは、『メモを取りなさい』である。
会議に出た時に、何をどう話し合ったのかメモをとる癖をつけなさいと言ったのだが、メモだけが残って、今日の代診の先生の治療を見て、何かメモしていた。
否、そこではないのだ。
治療をメモるのは、良いことだけれど、その治療の意味や手順がわからなければ、無駄なメモとなる。
自分は治療のことが全てわかっている! と思い込んでのメモなのは、明らかなので、(それは違う)と歯痒く思いながら、ながめていた。

いずれにしても、今、出ている会議は、web会議に移行するようなので、そうなれば、彼は出席できずで終わるであろう。
その会議が月一ある曜日の夜には、本業の起票があるので、ワタシは付き合えない。
新しいスキルを覚えることが、ひどく困難な弟にweb会議は非情であるが、コロナ禍なこの世の中、仕方ないことである。
会の長にはその旨をワタシから伝える予定ではある。
大事な書類だけいただければ、済むことだ。
その大事な書類も今は、LINEで回っていて、ワタシの手元には来ないのだから……。
高次脳機能障害の弟を長として、その会議に送り込んでいる我が院のミスなのだから仕方あるまい。

とにかく自信満々な弟をどうしていくかなのだ。
今日の説教タイムも、バカな姉が解ってなくて、ただただ怒っているとしか思わなかったのであろう。

先はとてつもなく長く遠い。
ワタシが朽ち果てるまで続きそうだ。

そんなことを思った土曜の朝。

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